幼稚園教育審議会答申 |
- 2004/02/17
- 先日の幼稚園教育審議会で話し合った最終答申の概要を報告します。
1.今後の公私立幼稚園のあり方について(主に幼稚園受け入れ体制について)
@今後の人口動態の変化をできる限り的確に把握しながら、就園を希望する幼児を、すべて地域の幼稚園で受け入れることのできるような措置を講じられたい。
A受け入れ体制の整備にあたり、公立、私立双方の幼稚園を包括した全市的な教育体制を構築することが必要である。
2.公立幼稚園の民営化について
◆本審議会で慎重に検討を行った結果、その実施は望ましくないとの結論に至った。
<理由>
@教育は市民の関心が最も高い行政領域の一つであり、また、幼児教育そのものの重要性や現在の幼児をとりまく環境などを考えるとき、厳しい財政にあっても幼稚園教育にはできる限り優先的な財政資源の配分を行うべきであるということが委員全員の共通の認識である。そして、そうした視点から公立幼稚園の民営化は望ましくないという意見が多くの委員から出された。
A・・中長期的な少子化の進行を考えるとき、公立幼稚園の民営化はその引受先の安定的な確保と、現在、公立幼稚園で提供されている良質な教育が引き続いて提供されうるかについて強い懸念がある。
・・・中略・・・後略
付帯事項(民営化以外の幼稚園教育財政の効率化の手法についても検討されるべき)
ア)各園の財務諸表の作成・公開。自己評価の実施・公表等
イ)保育料の適正化の検討
ウ)NPO法人等との連携、その資源ノウハウ活用の可能性検討
エ)公立幼稚園における任期制教員の採用や事務のアウトソーイング等、その他財政効率化の多様な手法の是非について検討されたい。なお、任期制教員等幼稚園教育に係わる財政効率化の手法については、その活用を主張する意見とともに弊害を指摘する意見もあり、それぞれの効果と問題点を慎重に検討することを求める。
教育委員会においては、この答申の内容が現実の施策に反映されるよう最大限の努力を尽くされるとともに、今後の結果と経過が市民に公表されることを強く求める。
前回の幼稚園教育審議会答申内容の「3年保育の研究実施」が,仁川幼稚園に教室も出来上がり、さあスタート!という段階で・・・トップダウンで突然見直しされたという苦い教訓から、最後の一文がつきました。
議員になる以前のことで経過がよくわからなかったために悔しい思いだけが残りました。でも今回は最初から最後まできちんと把握できていますし、私自身の意見も充分生かされた内容になっています。市の施策として本当にどう動いていくのか、今度は私がしっかり見届けます。
正式な答申は3月になります。
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