| 「寛容」の世界 | - 2010/07/06
- 最近色々なことがあって、選挙もあって、まわりの人から怒りのきつい言葉も投げられています。思うような社会ではないことへの苛立ちや不安・・・もっともなことだと思います。受け止めるだけの度量のない自分もつらいです。
免疫学者・文筆家でもあった多田富雄さん。9年前に脳梗塞で倒れ、右半身の自由と言葉を失うという重い後遺症を抱えながら、リハビリを続け、左手でパソコンを打ち「生命」について発信してこられました。 混迷極まる文明の未来についての質問に対する最期の言葉が
●「長い闇の向こうに、なにか希望が見えます。そこには寛容の世界が広がっています。」
心に響いてきます。 深くて温かい言葉です。
難しいことはわからないのですが、免疫学でいう「寛容」というのは、異物を取り除こうとする免疫力にも限界があり、反発するばかりでは自身の細胞も傷つけてしまうので、それを受け容れながら共存する道を選ぶ・・ということだそうです。 免疫の哲学でしょうか。 他者への攻撃や排除が,自分自身も傷つける・・・そんな人間社会への警鐘ともいえますね。 | |