2.学校園の施設設備について
 
■@仁川小体育館の雨水利用施設浸水対応と今後
 1点目は、仁川小学校体育館の 雨水利用設備の浸水対応と 今後の対策をお聞きいたします。
 環境に優しい学校「エコスクール」づくりとして、宝塚第一小学校に 風力と太陽光発電を併用した 街路灯が設置されたり、仁川小学校の体育館トイレで 雨水利用が行われたりしています。

 地球温暖化や酸性雨など、環境破壊が 地球規模で 問題になっている昨今、学校施設を 環境と共生する エネルギー消費の少ない建築と していくことは、大きな意義があると思います。

 また、今年度 雨水タンクを設置しようとする市民に 助成金交付を行うという 下水道建設課の計画も 提案されています。 
 災害防止につながる雨水流失抑制や、雨水利用は、水を活かしたまちづくりを すすめるための「宝塚市 水のマスタープラン」を基本としており、今後、市あげてこれらの環境を整備していく方向性が示されているといえます。

 さて、そんな雨水利用の先進的な建物である 仁川小学校体育館で、新築半年の2003年5月 床上浸水がおこりました。地下の貯留ピットからあふれた雨水が、体育館の床上約15pまで達し、さながら体育館は遠浅の海状態・・であったと聞きました。「雨水利用」の施設での「雨水浸水〜」という皮肉な事故です。
 その時の状況と原因、そして対処・対応についてお伺いいたします。新築わずか半年後の事故ということは、設計上・建築上の問題はなかったのでしょうか。

 原因は「オーバーフロー管の網のゴミ詰まり」であったとのことですが、それは設計・建築時に想定されていなかったのでしょうか。定期点検・整備・清掃などの状況と共にお答えください。

2 次 質 問 と 要 望
今春ゴールデンウィーク前後に大雨が何度かありました。そのときに、体育館床下ピットの満水警報が鳴り、教職員が駆けつけたそうです。しかし、3回とも具体的な処置がわからず大変困ったようです。この満水警報も含め、今後のメンテナンスはどうしていくのかお伺いいたします。

 また、環境に優しい学校の観点から、この雨水利用がどのような教育効果をあげているのか、子どもにわかりやすい設備なのかを お伺いいたします。

<教育長職務代行者答弁>
 直ちにつまった管部分の改善を行った。今後当該設備の点検及び管理について学校側と協議していく。
 
■A結露、雨漏り等対策
 2点目。私は昨年の12月議会で「安全性に問題がある校舎」の例として「結露がひどく歩くと危険な廊下」や「老朽化による雨漏りで天井の腐食」等の実状と改善要望をいたしました。

 特に山の上の学校では、校舎全体がすっぽりと雲の中に入ってしまうような時があるのです。結露や雨漏り対策についてどのような実態認識なのか、さらに修繕や修理計画があるのかお伺いいたします。
<教育長職務代行者答弁>
 廊下については、滑りにくい床材へ改修をしている。雨漏りについては、直ちに対応をする。今後とも危険箇所等の把握に努め、安全で快適な学校施設の整備に努めたい。
 
■B長尾小改築基本設計
 次に、長尾小学校の改築基本設計についてお伺いいたします。長尾小学校は「老朽化した校舎」と「増え続ける児童数」という大きな課題を抱えていることは、すでにみなさんの共通認識です。

 昨年より、できる限り「子どもの教育に支障がないように」工事を進めていただきたい、「多様な学びに応じた学習空間」・「快適な生活空間」を創造していただきたいとお願いしてきました。今年度いよいよ基本設計に着手の予定とのことですので、具体的な取り組みについてお伺いします。


<教育長職務代行者答弁>
 改築工事期間中の在校生の安全と学習環境の確保に向けて、保護者と教職員で組織された改築委員会と市との間で協議を行ってきた
 
■C児童増予測と教育環境整備
 続いて4点目の質問です。このところ長尾小学校だけでなく、市内の何校かで急激な児童増がおこっています。これは、やはりゾクゾクと行われているマンションの建設が原因ですし、保護者だけではなく近隣の住民のあいだでも大きな不安が広がっているわけです。

 宝塚第一小学校の場合は新築後、普通教室が足りなくなったという事態もありました。
 宝塚小学校では さらに深刻な状況になってしまいかねません。
 このままで、ほんとうに教育環境が守られるのでしょうか。児童増予測ギリギリの校舎ではなく、余裕のある 計画を進めていただきいのです。
<教育長職務代行者答弁>
 社会や経済状況の急激な変化のため、児童・生徒数の正確な予測が困難になっている。一層情報収集と研究を重ね、的確な児童・生徒数の推計に努めたい。

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