1.子どもの人権保護と、そのための社会づくりについて
 
■@子どもの人権オンブズパーソンについて

 最初に、子どもの人権オンブズパーソンについて、お伺いいたします。
「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と自由について平等である。」 これは、1948年に国連で採択された世界人権宣言第1条の冒頭の言葉であり、人類普遍の原理です。
 この宣言は、人間としての尊厳と権利に関しては、民族や人種・居住地や職業・宗教・社会的地位など、あらゆることに関係なく、すべての人が平等であると謳っています。
 子どもについても、人である以上、年齢に関係なく、子どもの尊厳と権利は、大人と対等・平等であると言っているのです。
 さらに、その後1989年に子どもの権利条約が採択され、日本も1994年批准しました。
 子どもは未熟だから、大人には従属するものであるといった これまでの「子ども観」に対する見直しが求められています。
 ところが、現実は?と みてみるとどうでしょうか。
子どもに対する虐待や、育児放棄が、人権に関わる、深刻な社会問題となっています。
 キレる子・いじめ・体罰・不登校・引きこもりなどの問題も、その内容は複雑多岐にわたっています。
 そんなギリギリのところで、子どもたちが発するSOSを受けとめる相談活動・人権侵害からの救済活動が、今 必要であると考えますが、いかがでしょうか。
 宝塚市においての「児童虐待ネットワーク会議」等の実状と、教育総合センター・青少年センター等での相談活動の現状を、お伺いいたします。併せて、対応できる十分な人員配置があるのかどうかお聞かせください。
<市長答弁>
関係機関が連携を取り合い、情報の共有化を図り、よりよい対応ができるようにしていく。
オンブズパーソン2次要望
 子どものオンブズパーソン事業のことなのですけれども、児童虐待防止ネットワーク会議の有効性はよくわかっているのです。けれども、現在の状況以上に今後の対応は難しくなってくるものと思います。子どもの人権が侵されないように、なにかそういうことがあったら調べたり、相談をうけたりして、問題を解決するオンブズパーソンを、専任で配置していただきたいと要望いたします。
<教育長答弁>
子ども人権オンブズパーソンの制度化には至っていないが、パルフレンド派遣事業を実施している。
■A子どもの権利条約の啓発と、宝塚市子ども権利条例の制定に
    向けての、取り組みについて居場所づくりについて

 1994年の、子どもの権利条約批准後、子どもの人権を守る仕組みを 整えるべきである とされてきましたが、宝塚市では、どのような啓発活動や取り組みが、行われてきたのでしょうか。

 さらに、宝塚市子ども権利条例につきましても、宝塚市議会の色々な会で、各議員によって、問題提起や提案がされてきています。
 私も昨年、委員会で質問しましたところ、「全庁な取り組みとしていく」との回答をお聞きしました。
 そこで、現在の進捗状況についてお伺いいたします。

<市長答弁>
 全市的な課題と受け止め、調査研究を行っている。
<教育長答弁>
 啓発に関しては、リーフレットの配布をしている。今後も子どもの人権保護に努めていきたい
子どもの権利条例 2次要望

 権利条例についての調査・研究がされていることはわかりました。しかし、これから実現に向けての取り組み計画はできていません。条約批准後10年たっているわけですから、条例制定に向けての着実な歩みを始めていただきたい。調査研究から計画実施に向けて進めていただきたいと思います。

 

■B子どもの居場所づくりについて

 先日文教厚生常任委員会で視察にいき、武蔵野市の子ども施策を、学んできました。
 小学生の放課後時間の充実と、土曜日の 安全な遊び場の確保のため、その活動拠点として、学校施設などを使って、全児童を対象とした、自由来所型の「地域子ども館・あそべえ」を開設。異年齢児の交流が深まるなど、成果があり、3小学校でのスタートから、今後全校に広げていく計画である、とのことでした。
 また、中高生からの要望にこたえる施設として「ストリートスポーツ広場」があります。  宝塚市の「子どもの居場所づくり」推進計画についてお伺いいたします。
 ストリートスポーツを通して、青少年が、可能性に挑戦したり、愛好者の交流の場となったりしています。周囲に迷惑をかけない・怪我の責任は自分で負う、等の約束も、しっかり守られているとのことでした。
 第2日目の視察で訪れた川崎市「子ども夢パーク」は、児童館機能・プレイパーク機能・不登校児童生徒の受け入れ機能・・・この3つの機能を併せ持つ「18才未満の子どもの居場所」なのでした。
 どんなところ?夢パーク、という問いに対して、
@「川崎市子どもの権利に関する条例」を実現してく場です。
A子どもが、自分の責任で、自由に遊ぶ場です。
B子どもが、ありのままの自分で、いられる場です。
Cつくり続けていく施設です。
という答えがありました。
 定例の子ども会議によって、常に子どもたちの願いをくみ取る仕組みも、構築され、素晴らしいなあ、と感心して帰ってきました。

 宝塚市内には現在、高司・安倉・中筋・御殿山の4つの児童館と、大型児童センター(フレミラ宝塚)があります。その中で中学生などの年長の子どもが利用しやすいように作られたところはフレミラだけです。

 昨年も議会で申しましたが、現在の宝塚市の大きな課題である教育問題を考えると、どうしても、もっと多くの、そして誰もが行きやすい、過ごしやすい
「子どもの居場所」が必要ではないでしょうか。

 宝塚市教育再生プロジェクト会議による「中学校再生のための提言書」のなかにも、
「今、地域に子どもたちの居場所がない。たむろする場所ではなく、子どもたちが成長するための、教育的居場所、子どもが生きていくうえで不可欠な生活体験、自己実現に必要な場所づくりを、学校が主体で意図的に作っていくことが急がれる。」

という提言がなされ、地域の教育力や関係機関との連携が求められています。自己を見つめ直すことや、生活立て直しをはかる場の必要性、というような新たな提言も取り入れていただき、児童館新設・既存施設の開館時間延長・既存施設の有効利用などを検討してください。学童期から青少年期までの、子どもの居場所づくりに、積極的に取り組んでいただきたいと思います。

<市長答弁>
 今後の研究課題としたい。
<教育長答弁>
 3カ年計画で地域子ども教室事業を進めている。
■Cプレイパーク(冒険遊び場)について

 さきほど述べました「川崎市子ども夢パーク」は、自由で豊かな遊びと多様な体験ができるところです。
 また、私はこの夏、東京都世田谷区の世田谷プレイパーク、羽根木プレイパーク、西宮市のみやっこキッズパークにも行ってきました。
 大きな原っぱや木々、池、小屋、自分たちで作った遊具等々。プレイリーダーのもと、穴掘りしてもいい、水を流してもいい、火をつかってもいい。自分たちの責任で自由な活動をすることができます。そこには眼を輝かせて遊ぶ子どもたちがいました。

 都市化が進み、原っぱ、空き地、遊べる路地、小川や用水路など、子どもの活動にとって魅力的な屋外空間の大部分が失われた今、身近にあるオープンスペースを、より子どもが生き生きと活動できる空間にすることはできないでしょうか。
 1998年に当時の文部省が実施した調査で、自然体験、生活体験が豊富な子どもほど、道徳観や正義感が身についている傾向があるという注目すべきことが明らかになりました。
 子どもたちは遊びや体験活動のなかから自分のやりたいことを見つけ、それに夢中になることにより自らの心をはぐくんでいきます。子どもたちが屋外で自由に遊ぶ機会をもち、異年齢間の人間関係をつくったり、そのなかで達成感を味わったり、感動する体験を豊富にもつことができれば素晴らしいと思います。

 宝塚市においても「地域福祉計画」のなかにプレイパークの実現を支援することが必要であると記されていますが、実現への方向性をお伺いいたします。

<教育長答弁>
 プレイパーク的活動は、子どもの遊び場検討委員会が中心になり、定期的に開催されている。


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