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■@現在の宝塚市の教育課題について | ||||
勝山教育長が文部科学省より赴任され2ヶ月あまりたちました。宝塚市の現状を充分理解していただき、教育行政推進のため、お力を発揮してくださいますよう期待しております。 まず最初に、現在の宝塚市の教育課題についてお伺いいたします。また、その背景に、どういうことがあると捉えておられるのか、お聞かせください。そして、数年来の懸案となっている、この課題の、解決の糸口は掴めたのでしょうか? 宝塚市教育再生プロジェクト会議がまとめた「中学校教育再生のための提言書」の内容も含めて、委員会の見解をお伺いいたします。 「学習指導の充実」「児童・生徒の内面理解の深化」「地域・家庭との連携」「信頼される学校づくり」などの改善を中心に、人的支援を十分に行い、引き続いて課題解決にむけて取り組んでいただきたいと思います。 |
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■A学校選択制について | ||||
教育を受ける側の子どもたちや保護者は、何を求めているのでしょうか。通学が安全で、落ち着いた環境のなか、いじめにあうことなく、友達と楽しくのびのび過ごせる、地域に開かれた学校を望んでいるのではないでしょうか。 「魅力ある学校づくりが大前提」といえます。 また、震災の教訓として、「子どもの顔が見える地域」「地域コミュニティの確立」が謳われ、宝塚市あげて「地域が支える学校づくり」に取り組んできている経過があります。このことは、単に学校の問題ではなく、安心安全の宝塚市のまちづくり、にとっても重要であると考えていますが、いかがでしょうか。 さらに、他の自治体で、差別化や不公平感につながった例や、男女比が極端に偏った例など、学校選択制から発生する、さまざまな問題も報告されています。 1997年に「通学区域制度の弾力的運用について」文部省通知がだされ、相当と認めるときは、保護者の申し立てにより、その指定した小学校または中学校を変更することができる」とされています。 これが就学校の変更であり、保護者の申し立てが認められるのは、当初、地理的な理由や身体的な理由でしたが、それにいじめへの対応が加わり、さらに今日では、これ以外の場合でも、児童生徒の具体的な事情に即して相当と認めることになってきています。 つまり、保護者の要望に応じて校区変更することには、そもそも、もはや壁はないわけです。 |
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■B教育環境整備について | ||||
今年の夏は、猛暑ではなく「酷暑」といわれるほど厳しい猛烈な暑さが続きました。私は、昨年の12月議会でも「学校の冷房」についてお願いいたしましたし、8月24に行われました「子ども議会」でも、その要望が強く出されました。 35・6度にもなる教室は、湿度も高く、汗が教科書やノートの上にボトボト落ちるような状態です。昔と違い、家庭で冷房に慣れた子ども達にとっては、もはや学習に、集中できる場所ではありません。これが、豊かな学びの場所といえるでしょうか。体温があがり、のぼせや軽い脱水症状をおこしたり、貧血症状になったりと、体調をくずす子どもが何人もでた実情を、どうとらえておられますか。 「学びに応じた学習空間」「快適な生活空間」としての機能を充分果たす学校づくりについてお伺いいたします。 さらに、昨年より議会で何度か発言させていただいております、教職員の超過勤務や、病気休暇の取得状況などにつきましても、実態を充分把握し、支援していただきたいと思います。現在のメンタルヘルスケアについてお伺いいたします。 「教職員は最大の教育環境である」という昨年の議会答弁は、大変心強い励ましになりました。学校現場で、少しでも子どもと向き合う時間を確保しようと、努力を続けている教職員が、これからも、意欲を持ってがんばれるような教育環境を作ってください。 |
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■C教育長の「学力観」について | ||||
生きる力の育成と、ゆとりの教育が謳われたと同時に「学力低下論」が展開され、「学力の向上を、どう実現していくのか。」といった視点にすり替わっていこうとしています。私には、今日の「学力問題」は、危機から改革が、ではなく、教育改革によって教育危機が生み出されているのではないかとさえ思えてくることがあります。 教育をめぐる議論と政策が、活発に展開されてはいますが、そこに、子どもや保護者や教育現場の実態からの視点が失われているようにも感じます。 その顕著なものは、学力が、知識・理解・技能という「見える学力」の面だけで語られることです。「覚えましたか」「わかりましたか」「できましたか」というような、いわゆる受験学力です。 しかし、「学力低下」において深刻なのは、むしろ「見えない学力」である<思考力・判断力・表現力>といった高次な学力ではないでしょうか。そして、その下地にあるものが、<関心・意欲・態度>です。 「自分の感じたことを、自分の言葉で語れる子どもに育てたい」そのためには、知識や技能を豊かに活用する「学びの経験」が重要です。そしてさらに、「その子の生き方を、その子の価値を、大切に実現していくためのカリキュラム」が必要です。 そこで、教育長の「学力観」をお聞かせいただき、このような力をつけていくための、教育改革に結びつけて考えていきたいと思います。 |
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■D教育予算について | ||||
心のケアの必要な子どもたちのための、子ども支援サポーター配置事業も2年目をむかえました。 教育育課題解決に向けた取り組みのなかでも、大変すばらしいものであり、目に見える形で大きな実績もあげています。また、障がいがある児童生徒に対応する介助員の配置も、年々増員していただいています。 保護者・学校関係者・そして何より子ども自身がその成果を実感しています。支援を求めているすべての子どもをカバーすることができるように、拡大・充実、に向けての取り組みを、是非よろしくお願いいたします。 また、本市では、児童用図書の購入予算については、財政事情が逼迫しているなかでも、充足率達成めざして比較的多くの配当がなされてきたことは承知しております。 しかしながら、新学習指導要領の「生きる力を育む」教育や、総合的な学習をすすめる観点からも、「自ら調べ、自ら学ぶ」という自己教育力の育成には、教科書と連動した書籍や、新しい資料の充実が不可欠です。 各学校での読書指導も充実してきておりますし、朝の読書タイムが、落ち着いた静寂のひとときとしても、よい教育効果があがっています。読書活動の充実についての見解をお伺いいたします。 プレイパーク計画の質問でも申し上げましたが、子どもたちの自然体験や社会体験は、心の教育の面からも重要です。豊かな体験活動へのご支援や、積極的な予算措置を、どうかよろしくお願いいたします。 |
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■E地域児童育成会について | ||||
「宝塚市地域児童育成会条例」が制定され、来年4月から施行されます。自主的な学習や、生活態度の涵養・異年齢集団活動による仲間づくりの推進など、この事業の責任は重要です。 特に、今後は有料化に伴うサービスの向上が求められていますが、待機児童解消に向けての方策や、施設面の整備などについて、現状と課題をお聞きしたいと思います。 草野議員の質問の答弁では地域児童育成会への入所希望者をほぼ受け入れているとのことでしたが、売布小学校は、児童数も増加中で空き教室がない状態になっているとのことです。そのため、定員40人に対して、57人の入所希望があったのに、17人が入所できませんでした。施設さえ整えば、待機児童解消ができるにも関わらず、それに対しての努力がなされてこなかったとはいえないでしょうか。 教室の間借り状態の、不安定さを露呈したといえます。また、現状では、学校間格差があまりにも激しいと言わざるをえません。条例化にともう、育成料の徴収するようになるわけですから、専用の育成会室を早急に建設すべきと考えますが、いかがでしょうか。 |
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