議会報告 北野さと子の一般質問及び主な答弁 〜抜粋
 
平成21年12月、宝塚市議会本会議が開催されました。

私の質疑および当局の答弁をご報告します。(抜粋)

  一 般 質 問
1. 都市計画道路「荒地西山線」と地域の課題解決について 
  (1) 生活道路を失い迂回する必要のある住民が増え、新たな交差点も出来て、通学や生活の安全対策が心配である。通学や生活の安全対策は。
    ■市長 信号機や横断歩道の設置等の安全対策については、県の公安委員会等と調整を図っている。きめ細かな配慮が必要だと認識。しっかりと取り組んでいくことを約束する。
   
 2次質問−1
    地域最大の課題は小林金物店直近交差点の危険解消であるが、早期に解決できるのか。
    ■副市長 当該場所の整備については改善に向けて早期に取り組む。
   
 2次質問−2
    荒地西山線と市道逆瀬川仁川線の新交差点は『凸面交差点』となる。
非常に危険ではないか。
    ■都市安全
部長
安全に最大限の配慮をして構造を決めていきたい。地元からの指摘もふまえ、予告信号なども警察と十分協議しながら安全対策に努めていく。
       
  (2) 駅前の景観をよくして『歩きたくなるまちづくり』をすすめる取り組みは。
    ■市長 駅への寄りつきとなる広場の設置や、危険な交差点の改良、生活道路の改善等について、地域住民と意見交換を進めている。駅前の景観も地域の特性にふさわしい景観となるよう誘導していきたい。
  (3) ホタルや、ミヤマアカネの生息地である逆瀬川の生態系や自然環境を守る取り組みについて。
    ■市長 市では良好な河川環境を保全するため除草及び清掃を年2回実施。また河川愛護団体が年10回清掃活動を行っている。除草時期や除草範囲を調整するなど、できるかぎり生育環境に配慮した環境美化活動を実施している。
   
 2次質問
    工事による自然環境の破壊も 懸念されるが。
    ■市長 当該場所の整備については改善に向けて早期に取り組む。
 
 要望
  事業費の平準化に努めているとのことであるが、厳しい財政状況を勘案すると、さらに期間を長くすべきではないか。
「補助金ありき」ではなく、市としてどう進めていくのかをはっきりするべき。
地域住民が納得できる 安全確保の取り組みを、強く要望する。

2. 学びの場を保障する取り組みについて
  (1) 地域の定時制高校である川西高校と同宝塚良元校の廃止決定を受けて今後の市の取り組みは。
    ■市長 昨今の経済状況を考えると、定時制高校のニーズも高く、定時制高校で学ぶ場を保障することが重要になってきている。
本市からの希望者も多いことから、新設の高校での定員の確保、交通の利便性が憂慮される状況では、結果として子どもたちの学ぶ機会を奪うことにつながりかねない。
私自身も知事と直接会って、強く存続を要望する。良元校を残すために必死で闘っていく決意をお伝えする。
    ■教育長 県教育委員会に対し「中学校高等学校連絡協議会」等の機会を通じて、存続を強く要望していく。
   
 定時制−2次質問
    北阪神6学級分の夜間定時制が新設の多部制単位制では2学級しかないが。
    ■学校教育
部長
定時制部分というのが3部になるが、1部で学ぶ、2部で学ぶというそれぞれの子どもたちのライフスタイル、環境に合わせて学べる学校ということで多部制高校が成立。
本当に学ぶ機会を大事にしたいので、宝塚良元校の存続を強く求めていきたい。
   
 要望
    教育界最後のセーフティネットとも呼ばれる公立の定時制高校を社会全体で支える必要がある。
  (2) 公立高校等への進路保障の現状と課題
公立高校志望者の新しい入試制度に対する不安は増大。進路保障の現状と課題は。
    ■教育長 複数志願・特色選抜制度の説明会を行い、学びたいことを学ぶための高校選びをさせる等、宝塚学区での指導の統一性を図っている。
   
 公立高校−2次質問
    総合選抜制度から複数志願制度に変わった近隣市では不合格者が急増している。宝塚でも同じことが起こらないか不安である。
    ■学校教育
部長
志願者が増えたため不合格者の数も増加したようだ。
本人にとって一番よい進路選択がされるよう、学校と保護者、生徒が十分に話し合い、納得して決定する。卒業後進学先がないということがないよう私立の併願等も視野に入れて丁寧に指導していきたい。
   
 要望
    「15に春を泣かせない」として始まった総合選抜制度から変わった複数志願制度は、「素点」の実力評価だけでなく、加算点があるため非常に複雑なものとなっている。「地域の通いやすい学校」への進路保障を。

3. 特別な配慮を必要とする子どもたちへの支援について
  (1) 子ども支援サポーターなど教育における「人的支援」の拡充は。
また、「配慮の必要な子どもへの支援」をすることで、
学校全体としての、教育効果は上がっているのか。
    ■教育長 子ども支援サポーター心理相談員は小学校全校に1名ずつ通年配置。5月末から追加配置もしているが希望児童・生徒数が多く、配置充足率は36%。
特別支援教育コーディネーターを核とした校内支援の機能強化や、教員との連携強化を図っている。
質の高い支援ができるように月3回程度の濃密な研修も実施。
   
 要望
    教育に関わる人材は「大切な財産」である。
人的支援のための教育予算は、絶対に減らすことがないよう強く求める。
  (2) 子どもたちを教育と福祉の連携で支援し、「社会福祉の視点から改善する」ことで問題解決するSSW(スクールソーシャルワーカー)のような取り組みは。
    ■市長 学校や家庭で起きる問題が複雑化、多様化していることから、ソーシャルワーク機能がより充実したものとなるよう「要保護児童対策地域協議会」の機能強化に努め、教育と福祉の緊密な連携を図っていく。
   
 要望
    子どもの生活基盤を支えることの重要性から、市においてSSWを専門職として位置づけ、素早い予防や対策を。

4. 「命の大切さ、人権尊重、生き方を学ぶ」教育について
  (1) 子どもたちはスクールセクハラ・性暴力・性犯罪・デートDV,売春強要等の被害を受ける等、ジェンダーに関わる社会問題の渦中に巻き込まれている。そしてそれらの原因による中途退学、若年妊娠や堕胎、心の病等も増加傾向。
このような社会情勢の中で、学校の果たす役割は大きい。
そこで次の3つの視点の教育について質問する。
●男女平等教育の推進
●性の教育の推進
●デートDV教育の推進
    ■教育長 男女平等教育においては、学校教育で男女が互いにその人権を尊重しつつ、責任を分かち合い、その個性と能力を十分に発揮し協働できるよう取り組んでいる。
性の諸問題、デートDV教育に対しても人間尊重及び男女平等の考え方ができるように、人間としての生き方の学習として取り組んでいる。
国の安心こども基金を活用して「中学生に対する生命の尊さ講座」を今年と来年にかけて全中学校で開催する。
 
 命の大切さを学ぶ教育 2次要望
  全中学校対象の「生命の尊さ講座」は、大変評価する。
それを基に継続した教育内容にしていくかが大切である。
性差別・性犯罪の被害者にも加害者にもならないように、正しい科学的な知識と生き方を学ぶ「性の教育」の充実を要望する。
       
 
 

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