議会報告 北野さと子の一般質問及び主な答弁 〜抜粋
 
平成26年9月、宝塚市議会本会議が開催されました。

私の質疑および当局の答弁をご報告します。(抜粋)

  一 般 質 問
       
1. 手塚治虫記念館について
  (1) 開館20周年記念事業と今後の運営について。
      ●市長答弁
      小中学生4コマ漫画コンテストや、花の道と宝塚大橋に足元サインでの誘導、記念企画展などを行った。今後も常に斬新な考えで新しい方策を展開する。
       
  (2) 開館以降、減少しつつある入館者数の対応も課題。交通アクセスも含めどのような対応をしているのか。
      ●市長答弁
      海外からの集客に向け、訪日旅行会社への売り込みやグーグル歴史アーカイブへの参入など実施。また、漫画の力を活用したまちの活性化のため地元との連携交流を進めている。大型バスの駐車場不足は課題。
       
  (3) 宝塚ガーデンフィールズ跡地・利活用では、 手塚治虫記念館の1階玄関が復活することになると思うが、そこに記念館と全く関係のないものをつくるのではなく、手塚治虫さんの幼少期の何かが見えたり、ミニ手塚ワールドがあったりと、つながりのある場所になってほしい。 相互の財産価値を高める相乗効果を期待しているが見解を。
      ●市長答弁
      児童生徒は、命を大切にすることや、自然を敬うことを、手塚さんの作品に触れながら学んでいる。ふるさと宝塚を大切に思う心の育成につながるとともに、心豊かな人づくりにつながると考える。
       
  (4) 手塚治虫さんや、手塚作品を学ぶことについて。
    郷土の偉人に学ぶことは重要。既に、小中学校の図書室には手塚作品が蔵書され、また副読本を教材に学ばれているところであるが、他市では、教科書で 手塚治虫さんの考え方や、生き方について、手塚作品を中心に据えて、教室で深く学び、氏ゆかりの地の記念館で、校外学習として手塚治虫の世界を体験している学校が、たくさんある。 世界に自慢できる素晴らしい宝物が、身近にあることを、強く再認識するようになってほしい。
      ●教育長答弁
      記念館と連携した手塚ワールドを広げ、世界の人々に夢を届ける大切なゾーンになるものと考えている。
       
 
 2次質問
    駐車場の確保について
    団体客の増加をめざすうえで、大型バスの寄り付きエリアと駐車場の新設は、これからの記念館発展にとって必要不可欠。 文化創造館、花のみち・さくら橋公園との一体的な大きな視野で整備するべきではないか。。
      ●副市長答弁
      本市の観光・文化・商業の顔となるところである。記念館の隣接又はガーデンフィールズ跡地一帯のなかで回遊性ふくめて取り組みが必要である。駐車施設が取れるように検討を開始したところである。
       

2. 「県立川西高等学校宝塚良元校」について
  (1) 今後の「夜間定時制高校」への進学希望生徒の進路について
    兵庫県立川西高等学校宝塚良元校は、1949年に県立尼崎高校の良元分校として開校され、夜間定時制課程の高校として多くの勤労生徒を受け入れ、阪神間の教育を担ってきた。
 さらに、時代の変化とともに、定時制高校の役割やニーズは多様化し、勤労生徒のみならず、不登校の生徒、他校を中退し学び直す生徒、成人あるいは高齢の生徒、障がいのある生徒など、多様な生徒の学びの場となってきたといえる。
とりわけ、社会格差が深刻化している今は、定時制を希望する生徒は、増えているのが現実である。
 また、多くの外国籍生徒もこの学校で学んできた。

 さらに、小林駅に近く、交通の便利な場所であることは、西宮からの通学生徒も多く、職場から直接学校に駆けつけるという生活を続けるうえでの不可欠の要素であった。
 公立の定時制高校は教育界最後のセーフティネットと呼ばれ、社会全体で支える必要がある。

 今回、宝塚市内にあるこのような学校がなくなることは、本当に残念。
行き場を失う子どもたちがでるのではないかと危惧している。

 そこで、良元校廃校後の「夜間定時制高校」への進学希望生徒の進路について答弁を求める。
      ●教育長答弁
      夜間定時制高校への進学を希望する生徒の進学先は、県立阪神昆陽高校や西宮香風高校、神崎工業高校などである。
       
  (2) 廃校後の施設を、地域活性、地域福祉、社会教育等で利活用することについて。
      ●教育長答弁
      外国籍の子どもたちが、母語や日本語、文化が学べる場、及び交流の場として活用してもらえるように県に要望している。
       

3. 教育環境整備について
  (1) SSW(スクール・ソーシャル・ワーカー)派遣の成果と今後について。
    子どもたちを、教育と福祉の連携で支援し「社会福祉の視点から改善する」ことで問題解決する SSW(スクール・ソーシャル・ワーカー) の働きについては、近年大きな注目を集めてきつつあります。 市においても、SSWをさらに拡充するために、今後の展望は。
      ●教育長答弁
      2011年の導入時の3名から5名に、拠点校も9小学校に拡充。SSW参加の「校内支援委員会」で具体的な支援策を検討し、福祉機関につなぐこと等で早期対応を図っている。今後も一層の充実に努める。
  (2) 学校の安全対策における「校門遠隔施錠システム」、「防犯カメラ」、「警備員配置」等の状況と、その検証について
      ●教育長答弁
      防犯カメラは、侵入に対する心理的抑止力の効果を期待。警備員配置は不審者の事前排除に加え、万が一侵入が発生した後の犯罪阻止も期待できるが、大きなコストが必要となる。そのため児童在校中の防犯安全対策としての警備員配置については、今後遠隔施錠システムに代わるものとして検討していく。小学校の夜間利用の施錠について警備員対応も調整していく。
       
 
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