議会報告 北野さと子の一般質問及び主な答弁 〜抜粋
 
平成27年6月、宝塚市議会本会議が開催されました。

私の質疑および当局の答弁をご報告します。(抜粋)

  一 般 質 問
       
1. 「性的マイノリティ」支援方策について
  性的マイノリティ支援にむけ検討会が設置された。その方向性は?
  (1) 宝塚市の基本方針について
      (市長)
      本市の人権教育及び人権啓発基本方針で、性的マイノリティに対する差別や偏見をなくしていくための啓発活動の必要性を位置づけている。
       
  (2) 当事者支援のあり方について
      (市長)
      当事者に寄り添った地道な施策に取り組むことが大切である。
       
  (3) 市民に理解を広め深める人権教育の重要性について。
      (市長)
      憲法週間記念事業において性的マイノリティテーマの講演会を実施した。
       
  (4) 文部科学省通達「性同一性障害に係る 児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」を受けて、各学校における支援体制をどう構築していくのか。
      (教育長)
      今までに全教職員を対象にした現職研修会などで宝塚大学日高教授や当事者の講演を聞き、現実の問題として考える機会をもった。本年度は市民、保護者、教職員とともに学ぶ講座を開催する予定。
校内のサポート体制を築いていく。
       
 
 2次質問
    <性的マイノリティの精神的負担>
性同一性障害や 性別違和を抱える人、性的指向を理由に 社会の偏見にさらされている人は、自己肯定感や自尊感情が低下し、自殺を考えたり、自殺未遂に至るケースも少なくないことがわかってきた。  自殺予防対策施策に取り入れていく必要がある。見解は。
      (副市長)
      今回発足した庁内の検討会において専門家や当事者の意見を聞き、具体的な取り組みを増やしていきたい。
      (総務部長)
      窓口対応、市営住宅、自殺予防等、個々の対応について検討していきたい。
    @ 当事者をとりまく教職員以外の学校関係者について啓発は?
      (学校教育部長)
      サポーターや教育相談員、SC,SSW,介助員等に対しても文科省通知の周知を行う。
また今年度実施予定の「じんけん講座」では、保護者、地域人権教育活動推進員、補導員、民生児童委員など、社会教育に関わる市民へも啓発する。
    A 学校で具体的に 性的マイノリティの子どもたちのために、見直しを進めているのか。
      (学校教育部長)
      悩みや生きづらさを教職員がしっかり受けとめて、個々の状況に応じた支援を進めていく。
       

2. 学校給食費公会計化について
 

 給食費会計は、学校給食会の「私会計」として処理されてきた。
学校現場では、各家庭の経済事情など複雑化により、給食費の収納と 給食会への支払い事務の
負担が増大している。
さらに、未納家庭への督促催促においては、子どもへの教育上の悪影響も 大きい。
これらの課題を解決するために、動き始めた公会計化への取り組みの 進捗状況は。

  (1) 「公会計システム」の進捗状況について
      (教育長)
      6月中に関係者で構成する検討会を立ち上げシステム構築を含めた実務運用面の検討を進める。
       
  (2) 滞納対策について
      (教育長)
      新たに導入する徴収管理システムを活用し適切な収納管理を実施する。公会計化以前の滞納については、臨戸訪問を含む定期的な催告に努めていく。
       
  (3) アレルギー対策など、子どもの実態に応じたきめ細かい対応が求められるが、「栄養管理システム」も同時に導入できるのか。
      (教育長)
      食材調達や食物アレルギーの除去食に対応した栄養管理システムも同時に導入する。
       

3. 自転車の安全について
  (1) このたびの改正道路交通法のうち、自転車に対する指導条項が施行され、14項目の「危険行為」が示された。 14歳以上の運転者が対象で、信号無視や酒酔い運転のほか、スマートフォンや 携帯電話を使用しながらの運転で起こした事故、歩道での歩行者妨害、一時停止違反なども、危険行為に含まれている。 「新たな『自転車安全教育』」が必要ではないか。
      (市長)
      自転車教室の開催を増やすなど、自転車の安全な運転の取り組みを強化していく。
       
  (2) 補助いすなど自転車に同乗する6歳未満の子どもと、13歳未満の子どものヘルメット着用は、以前から、保護者の努力義務となっているが、着用率は低い。 子どもたちの自転車の安全利用の促進のために、 着用者を増やす取り組みが必要である。 そのために、他の自治体でも進められている 「児童用ヘルメット」購入費用の一部を助成する 制度をつくることはできないか。
      (市長)
      費用対効果や近隣他市の取組状況を注視しながら検討を行っていく。
   
4. 格差をなくす教育環境整備について
  (1) 超過大規模校対策について
    @ 長尾小学校の体育館建て替えについて 長尾小学校の体育館は狭く、音楽会などの学校行事も一度に開催できないこと、さらに出入り口が一方向にしかなく大変危険であることも指摘してきた。 長尾幼稚園移転後に、プールと屋内運動場の新築を行うマスタープランを早急に実施すべき。
      (教育長)
      学校園の耐震化工事最優先で進んできたが、本年度完了する。同校の屋内運動場の建て替えについても、児童数に見合った規模の屋内運動場の必要性は十分に認識しており、整備の優先順位をつけながら検討していきたい。
    A 宝塚第一小学校区問題について
      今回発表された「宝塚ホテル」の移転と跡地が住宅にという報道で、宝塚第一小学校区地域のみなさんの不安はさらに増大している。
 あたらめて、宝塚第一小学校の校区問題についての見解を。
      (学校教育部長)
      宝塚第一小学校については、優先して適正規模化に取り組むべき学校として捉えており、早期に関係者と協議ができるように進めていきたい。
       
 
→議会報告一覧にもどる

↓こちらでは、議事録全部をご覧いただくことができます。

 



Copyright 2003   kitanosatoko.com   Takarazuka-City Hyogo-pref.