議会報告 北野さと子の一般質問及び主な答弁 〜抜粋
 
平成27年9月、宝塚市議会本会議が開催されました。

私の質疑および当局の答弁をご報告します。(抜粋)

  一 般 質 問
       
1. 職員と教職員の労働安全と研修について
  宝塚市の取り組み状況について
  メンタルヘルス対策の充実・強化をめざして「改正労働安全衛生法」が施行される。労働環境の改善により、長時間労働の抑制や、モチベーションの向上をめざすものである。
ハラスメントのない職場環境づくりや、資質向上にむけて研修体制などを整えることも必要である。
 宝塚市の取り組み状況は。
    (市長 答弁)
    @ 7つの安全衛生委員会を設け、職場巡視、公務災害の原因究明や発生防止策検討、カウンセリング、産業医による面談などを行っている。ストレスチェックも毎年1回実施する。
    A ハラスメントについて啓発や注意喚起を図る。
    B 職員の自己啓発意欲を引き出す取り組みを実施。
       
    (教育長 答弁)
    相談体制の確立を図り、ハラスメントの防止や排除について全教職員あげて取り組む。
 
 2次質問
   <出先機関職員の研修に関する改善策>
本庁以外の出先機関職員の研修について改善策を。
    (総務部長 答弁)
    公平に研修の機会が確保できるように時刻や回数など工夫していく。
       
   <長時間勤務に対する抜本的な改善策>
文部科学省調査では、教職員は1日12時間前後も学校にいることがわかった。 自宅に持ち帰る仕事も1時間半あり、特に子育て世代の教職員らは、仕事と子育ての両立の難しさを訴えている。  抜本的な改善策が求められるが、どうか。
    (学校管理部長 答弁)
    宝塚市の教職員平均労働時間は、全国平均と比べても長時間化。
勤務時間適正化対策プランの取り組みを進めている。
意識改革としても定時退勤日、ノー会議日、ノー部活デー。
保護者地域への周知。
人的支援(SSW,学校支援チーム、生活指導支援員等)
IT化の推進(校務支援ソフト活用)
       

2. 児童生徒のSNSに関する問題について
 

 SNSは大変便利である反面、対面でのコミュニケーションと違い、話し方や表情などが伝わらないという弱点がある。
 SNSツールでの友人間トラブルは、仲間外れや 無視から始まる集団いじめにつながり深刻である。
 犯罪被害も、スマホ依存も増えており早急な対策が求められる。
「スマホ」使用のルールづくりや、仲間同士の支援(ピア・サポート)はどうか。

    (教育長 答弁)
    リーフレット「考えてみませんか?ネット・ケータイ」保護者配布
    情報モラル講座やサイバー犯罪抑止講習会の開催
    「宝塚市高校生スマホサミット」人権交流学びのつどいで報告
    H中学校では、生徒・保護者・教職員三者が協議して
ガイドライン作成。
    子どもたちが自ら考え、行動していくことは大切であり、
その取り組みが互いの支えにつながる。
       

3. 宝塚駅前の交通課題について
 

 宝塚駅前のロータリーは、JR駅の高架化後も「観光バスの発着場所」が
ないため、中の島スペースや、陸橋からのエレベーター設置などの全体的かつ
抜本的改善が急務である。

手塚治虫記念館や宝塚大劇場へのバス駐車に加えて、宝塚ホテルが
花の道に移転してくるという将来に向けて、
改めて宝塚駅周辺道路の動線を考え直すべきではないか。

宝来橋側の道路も、駐車する車両の増加で、離合もできない状況が 
頻繁に起こっている。

    (市長 答弁)
    観光バスの停車スペースには、一般交通への影響や利用者の
利便性、安全な動線の確保が必要。
現状の広場において効果的な対応策検討を継続。
手塚治虫記念館付近にも観光バス等の駐車場が必要。ガーデンフィールズの 利活用のなかで検討中。

駐車違反車両の指導、取締りも強化していく。
   

4. 公立高校の入試制度について
  公立高校の入試制度は、「15の春は泣かせない」として 地域の高校への
進学を基本にしてきた「総合選抜制度」から、自己責任型の選抜へと大きく変わった。
行きたい学校より「行ける学校」を 選択せざるを得ないことで、長時間通学や経済的負担も増加しており、入学したものの、不登校や休学、中退してしまう生徒がいるようだ。
卒業後の追跡調査や、相談受け入れなどは行われているのか。
新制度での入試結果と課題について、生徒の希望がいかされたのか
    (教育長 答弁)
    生徒の希望を叶えるための目標設定などきめ細かな進路指導を行ってきた。
その結果、本市の公立高校合格者が昨年度に比べ134人増えた。
インクルーシブ教育の体制を整える合理的配慮も不可欠。
卒業後も追跡調査を行い、相談アドバイスなど適切な支援を行っている。
       
 
 2次質問
    <多様なサポートを>
単なる学力だけではない多様な観点から、生徒と保護者・家庭を支援し、受験をサポートし、福祉とつなぐ役割を果たすSSWの必要性は、中学校で高まっており、さらなる拡充が急務である。
    (副市長 答弁)
      教職員の忙しさは実感している。教育課題は複雑・多様化。質の高い教育のためにも、子どもに向き合う環境を整えることが大切。図書館司書やSSWなどスタッフ部門が少ない実情。より一層支援強化に努めていく。
       
 
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