議会報告 北野さと子の一般質問及び主な答弁 〜抜粋
 
平成20年6月、宝塚市議会本会議が開催されました。

私の質疑および当局の答弁をご報告します。(抜粋)

  一 般 質 問
1.認定子ども園について 
(北野)
@西谷幼稚園に保育所機能を付加した「認定こども園」が、2009年4月に開設される予定になっているが、その意義と目的は。
A今までとは全くちがう、新たな選択肢としての「認定子ども園」に対する宝塚市民のニーズをどのように把握しているのか。
B「認定子ども園」実現にむけては、子どもが健やかに育成される教育環境の整備が必要であるが、その状況は。
(市長)
@若い世代の定住化促進の観点など、西谷地区の保育需要に応えるとともに、園児数が、減少している同園の活性化にもつながる。また、就学前の子どもに、幼児教育と保育を一体的に提供し地域における総合的な子育て支援を行うことが可能になる。
A平成19年9月、西谷地域で同園の対象となる子どものいる世帯にアンケート調査を行った結果、約70%の世帯から利用希望があった。一方、保育料や保育サービスの内容などの詳しい説明を求める声もある。
B0歳から5歳児まで12名程度を新たに受け入れることとしており、市基準に基づき保育士を配置する。施設設備は、保育室改修と乳幼児トイレや沐浴漕、配膳室兼調乳室を設置する。
よりよい教育環境整備のため、最大限の工夫と努力をすること、また、子どもの立場に立った施策として進めるための必要な予算措置を要望するしました。
 
2.教育環境整備について
(北野)
@ALTは、学校現場においてどのような教育効果をもたらしているのか。
A本市が、配慮の必要な子どもに対しておこなっている、「子ども支援サポーター事業」は、子どもや保護者・地域住民・教職員から高く評価されている。また、コーチングサポーター、支援ボランティアも配置され、食物アレルギー対応や、特別支援学級の子どもの介助員配置についても、順次進んできている。しかしながら、個別配慮を必要とする子どもは、年々増加しており、現場からの要請に対してはまだまだ充足数には達していないのが現状である。これら、教育における「人的支援」についての今後の方向性は。
(市長)
@中学校1校に1名配置。英語担当教員との連携で、生徒一人ひとりの学習状況を把握し助言。高校受験に関しての英語指導、英検受験の面接指導、英語スピーチ指導等をおこなっている。実践力のある英語能力の育成に大きく貢献している。
A心理相談員を小学校全校に配置し、特別支援学級介助員も7名増員した。また、校外行事で延べ163人、水泳指導で延べ376人の介助員を配置した。今後も可能な限り充実させていきたいと考えている。
ALTも子ども支援サポーターも、子どもたちにとって必要な人材である。今後も人材確保は重要な課題である。資質向上と共にメンタルヘルスケアと、職場内のコミュニケーションをどう図っていくかという点など、安心して働くための環境整備を要望する。
 
3.後期高齢者医療制度について
(北野)
@75才以上を切り離したこの制度について、高齢者の方々は、「自分たちが差別された。冷遇された。」と感じている。市長の見解は。
A保険料負担がどう変わったのか。宝塚市の実態把握は。
B人間ドック補助の今後の方向性は。
Cかかりつけ医制度については「医療の質が低下するのではないか」との不安が広がっている。今は選択制だが、将来的には強制になるのではないかとも言われているが。
(市長)

@負担能力を勘案しつつ、現役世代と高齢者とで共に支え合うためのものであり、その方向性は妥当なものであると考えている。
A従来と比較して一概には言えないが、国保からの移行では、年金所得約400万円までであれば減額、それ以上の年金額であれば増額となる。
B健康審査に対しては一定の助成があるが、人間ドックは助成対象となっていない。財政状況を踏まえ慎重に検討する必要がある。
C高齢者担当医制度は、変更することも、他の医療機関にかかることも可能。

(北野)
D終末期相談支援料は医師が終末期における治療方針を、患者や家族と話し合い文書にした場合、診療報酬が得られるというものである。 延命治療を、リビング・ウィルとして「希望する、か、希望しない」の選択をせまるものであるといわれているが、どのようにとらえているか。
(市立病院長)

D終末期相談支援料について。一般的に、終末期医療の判断、定義というものはないが、がん患者について言えば、終末期とは、ガンが進行して、回復の見込みがなく、お亡くなりになるのが近い状態を指すと考えている。がん患者の終末期医療としては、緩和ケアが注目されている。疾病の治癒を目指す従来の医療とは異なり、緩和ケアは、患者の症状改善を目指す患者中心の医療といえる。
〜中略〜
本院では「できるだけ長く生きたい、苦しみたくない、残された時間を大切に生きたい」という患者の思いを大切に考えて、診療を行うという理念に基づき、緩和ケアチーム、緩和ケア病床、緩和ケア科を立ち上げ、診療を行っている。
本院では従来から後期高齢者に限らず、終末期において安心した療養生活を送れるように、患者とその家族、主治医、看護師長、担当看護師、医療福祉相談員と、在宅時のかかりつけ医となる開業医、訪問看護ステーションの訪問看護師とによる合同カンファレンスを行っている。後期高齢者終末期相談支援料については、その内容を文書化してお渡しする必要がある。生命予後に関する重大な事柄が、文字になることへの患者への心理的悪影響を考慮して、緩和ケアが患者中心の医療であることを考慮して、現時点ではこれを算定していない。


(北野)
E医療費抑制政策によって、日本は長年、医療費後進国から脱することができない。このような医療の状況の中での、さらなる追い打ちともいえる「後期高齢者医療制度」について再度市長の見解を伺いたい。
(市長)

Eお年寄りを粗末に扱っておるんじゃないかという印象を強くもつ。この制度自体は、若い人も含めてみんなで助け合う制度として英知を絞って考えていかなければならないと認識している。

 
 
  質問時の様子は 活動日誌でもご報告 しています。
(2008年6月5日の項)
   
 
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